
先日、仕上げのブローをしている最中に、お客様から「この髪型、なんだかしっくりくるんです」と、ふと嬉しい一言をいただきました。鏡に映るご自身の姿を、どこか愛おしそうに眺めるその表情を見ていて、改めて「似合う髪型ってなんだろうな」と考えさせられたんですよね。
美容室でカタログやSNSを見ていると、「このヘアスタイル、すごく可愛いけれど私に似合うかな…」と不安になることってありませんか?骨格や髪質にコンプレックスを感じてしまいがちですが、実は「似合う髪型」の共通点って、テクニックやトレンドの形そのものというよりは、ご自身の「素材」をどれだけ素直に受け止めているか、というところにある気がするんです。
たとえば、直毛でシャープな髪質の方に、無理にふんわりとした甘いカールを作ろうとすると、どこか不自然さが残ってスタイリングもうまくいかなくなったりします。それは料理に少し似ていて、無理に別の食材に化けさせようとするよりも、旬の素材が持つ旨味や個性をそのまま活かしたほうが、結局一番おいしく仕上がったりしますよね。髪も同じで、クセを敵とみなして抑え込むのではなく、「このうねりは動きが出しやすいんだな」と味方につけてあげるだけで、雰囲気にはその人らしい自然な魅力が生まれてきます。
流行りのスタイルに自分を無理やり合わせにいかなくても大丈夫です。スキップでは、高額なトリートメントを重ねる前に、まずは「今の髪がどんな状態を心地よいと感じているか」を一緒に探ることを大切にしています。毎日のシャンプーのあとに、自分の髪にそっと触れて「今日も頑張ってくれてありがとう」と労うような、そんな小さな優しさの積み重ねが、いちばん似合う雰囲気を引き出してくれるはずです。
もし最近、なんだか髪型がしっくりこないなと感じたら、複雑に悩む前に、ぜひお店にいらして今の状態をおしゃべりしに来てくださいね。温かい空気のなかで、あなたの魅力を一緒にゆっくり見つけていきましょう。