最近、鏡越しにお客様とお話ししていると、「後ろのボリュームが出なくなってきちゃって…」と、ご自身の手で後頭部をポンポンと触りながらご相談を受けることがよくあります。

ふとお買い物に出かけたとき、ショーウィンドウに映った自分の横顔を見て、「あれ、私こんなに後頭部がペタンコだったっけ?」とハッとされた、なんてお話も伺いました。自分では真正面からしか鏡を見ませんが、人から見られるのは意外と横顔や後ろ姿が多かったりしますよね。

なぜ、後頭部がペタンコになってしまうのでしょうか。

実は私たち日本人の骨格は、もともと後頭部が平らになりやすい方が多いと言われています。そこに加えて、少しずつ髪のハリやコシが変化してくると、どうしても髪自身の重さに根元が負けてしまうんですね。

お花や観葉植物も、元気なときはピシッと上を向いていますが、少しお水が足りなかったり時間が経ったりすると、葉っぱが下を向いてしまいますよね。髪の毛も同じで、毎日休むことなく重力と戦っているので、どうしてもペタンとしやすくなるのは、とても自然なことなんです。

ボリュームを出したいからといって、強いお薬で根元からパーマをかけたり、毎日スプレーでガチガチに固めたりするのは、髪の負担を考えると少しもったいない気がしています。

美容室スキップが大切にしているのは、その方本来の「頭の丸み」を優しく引き出すこと。無理に何かを足すのではなく、重たくなっている部分のバランスを整えたり、髪が自然に立ち上がりやすいような土台をカットで作ってあげることが、一番の近道だったりします。

毎日のお手入れがラクで、ふとした瞬間に手ぐしを通しても自然にまとまる。そんな等身大のスタイルが、心までフワッと軽くしてくれるのではないでしょうか。

お家でできる、ほんのちょっとしたコツもあります。
夜、お風呂上がりに髪を乾かすとき、いつもの分け目とは「逆の方向」から風を当ててみてください。少し下を向いて、えりあしから頭のてっぺんに向かって、根元を起こすように温風を当てるだけでも、翌朝のふんわり感が全然違ってきますよ。

「ここがペタンとするからダメなんだ」なんてご自身を責めないでくださいね。ほんの少し乾かし方を変えるゲームのように、毎日のケアを楽しんでみてください。

それでもなかなか上手くいかないときは、いつでもお店にいらしてください。ハサミの力で、あなたの横顔がもっと好きになるような、ふんわりとしたお手伝いをさせていただきます。