
最近、鏡越しにお客様とお話ししていると、「昔はこんなクセなかったのに、最近なんだか髪がうねってまとまらなくて…」というお声をよく耳にします。
40代、50代と年齢を重ねる中で、ふとご自身の髪質の変化に戸惑われる方は本当に多いんです。先日も、上天草の穏やかな風がお店の窓から吹き込む中、「私の手入れが悪いのかな」と少し肩を落としていらっしゃるお客様がいらっしゃいました。
そんな風にご自分を責めてしまうお気持ち、とてもよく分かります。でも、決してお手入れが悪いわけではないんですよ。実はこれ、髪が育つ「土台」である頭皮が少しずつ変化している自然なサインなんです。
例えるなら、お花を育てる土壌と同じ。若い頃は水分をたっぷり含んでふっくらしていた土も、少しずつ乾燥しやすくなったり、硬くなったりしますよね。頭皮もそれと同じで、水分や油分のバランスが変わることで、毛穴の形がほんの少しゆがんでしまうんです。そのゆがんだ毛穴を通って生えてくる髪は、どうしても少しうねりを持ったり、パサつきやすくなったりします。お肌が季節や年齢で変わるように、髪も自然と変化しているだけなんですよ。
こうした変化を感じたとき、強いストレートパーマで無理に真っ直ぐにしたり、あれもこれもと高価なヘアケア剤を重ねたくなるお気持ちも痛いほど分かります。でも、スキップでは、無理に「昔の髪」に戻そうとするのではなく、「今の髪」をどう心地よく活かしていくかを大切にしたいと考えています。
うねりが出たなら、それをふんわりとした柔らかいシルエットに変えてみる。パサつきが気になるなら、少しだけ保湿を足してあげる。年齢を重ねたからこそ出せる、優しくて自然なニュアンスというのも確実にあるんです。流行りのメニューや情報に振り回されず、今のご自身の髪が一番リラックスできる状態を見つけていくのが、本当に心地よいことなのかなと思います。
そこでお家でできるちょっとした工夫としておすすめなのが、シャンプーのときに「頭皮を優しく動かしてあげる」ことです。
汚れを落とそうとゴシゴシ洗うのではなく、指の腹を使って、頭皮全体をじんわりとマッサージするように動かしてみてください。これだけでも頭皮の緊張がほぐれて血流が良くなり、髪の根元がふんわりと立ち上がりやすくなりますよ。
髪質が変わることは、決してマイナスなことではありません。「今までとは違うスタイリングを楽しめるタイミング」くらいにゆったりと構えて、これからのご自身の髪との付き合い方を楽しんでいけたらいいですね。焦らず、ゆっくりと。いつでもそのお手伝いをさせてくださいね。