季節の変わり目や、少し湿気が気になり始める時期になると、「初めて縮毛矯正に挑戦してみたい」というご相談をいただくことが増えてきます。

先日も、初めて縮毛矯正をされるというお客様がいらっしゃいました。鏡越しに見えるそのお顔には、サラサラの髪への憧れと、「不自然に真っ直ぐになりすぎないかな」「髪がすごく傷んでしまわないかな」という少しの不安が入り混じっているように見えました。初めてのことって、どんなことでもやっぱりドキドキしますよね。

縮毛矯正は、髪の形を新しく作り直すようなメニューです。よく、シャツのアイロンがけに例えるのですが、シワを綺麗に伸ばす時にはお水(お薬)と熱の力を借りますよね。ピシッと綺麗になる分、生地にはどうしても少し負担がかかってしまいます。髪の毛も同じで、クセを伸ばすためにはお薬とアイロンの熱の力が必要になります。だからこそ、「傷むんじゃないか」と心配になるのは、ご自身の髪を大切に想っている証拠です。それはとても素敵なことなんですよ。

最近は色々な新しい技術やメニューが出てきて、魅力的な言葉を耳にすることも多いかもしれません。でも、美容室スキップで大切にしているのは、不自然なほどの「まっすぐさ」よりも、その人が本来持っている柔らかさや、自然な丸みを残すことです。

髪の毛って、お顔の額縁のようなもの。ピーンと張り詰めたようなストレートよりも、ふんわりと風になびくような自然なゆとりがあった方が、表情も優しく、その人らしく輝いて見えます。強いお薬で一気に真っ直ぐにするのではなく、髪の体力をそっと見極めながら、無理のない範囲で優しくクセを落ち着かせる。それが、毎日を心地よく過ごしていただくための等身大のケアだと思っています。

もしこれから初めて縮毛矯正をかけてみようかな、と考えている方がいらしたら、まずは「どんな風になりたいか」と同じくらい、「どんなことが不安か」を、担当の美容師さんに素直にお話ししてみてくださいね。

そして、縮毛矯正をかけた後の髪は、いつもより少しだけデリケートになっています。お家でお風呂から上がった後は、髪をゴシゴシとタオルで摩擦するのではなく、ポンポンと優しく包み込むように水分を取ってあげてください。それから、洗い流さないトリートメントを毛先中心に少しだけなじませて、根元からふんわり乾かす。このほんの少しの思いやりだけで、美容室での仕上がりがグンと長持ちします。

髪の扱いがラクになると、慌ただしい朝の準備の時間にも、心に小さなゆとりが生まれます。皆さんの毎日の始まりが、少しでも晴れやかで、笑顔の多いものになりますように。